鉄道省EF55形電気機関車 (尾久車両センター)

1936年に3輌だけ造られた流線型の電気機関車で、特急列車の牽引機として歌にも登場しました。
登場時は下回りも覆われていて、検修時に不便をきたしたり、そもそも流線型は視覚的効果以外では疑問視されていました。
電気機関車なのに運転台が片方にしかないので、終点では転車台で転向する必要があるなど、扱いにくい機関車だったようです。
どういうわけか1輌だけ生き残り、晩年はイベントなどに使われていましたが、ついに廃車されました。
尾久車両センターの片隅にある転車台なのですが、背景があまりにもよくなかったので消してみると、昔の写真みたいになりました。
ちょうど世界が戦争に向かって行く時代に流行した流線型なので、男装の麗人娘(ヘンな表現ですね)にしてみました。
黄土色や草色だと、あまり格好よくないので白にしましたが、詰襟にしなかったらなんとなく空軍みたいな感じです。
男装の麗人というと川島芳子ですが、この娘も満洲から来たのかもしれません。
腕章には南満洲鉄道(満鉄)のマークが入っていますから、国鉄の視察に来たのでしょうか。
あるいは、川崎重工で製造された「あじあ」号牽引機のパシナ形(川重1500輌目の機関車)を引き取りに来たというのはどうでしょう。