帝都高速度交通営団500形 (後楽園駅)
昭和29年に、戦後初の地下鉄として開業された丸ノ内線の電車です。
屋根まで真っ赤な車体に白い帯を巻き、ステンレス製のサインカーブを配した斬新な姿で登場しました。
当初は両運転台型の300形だけでしたが、それを片運転台化したのが500形で、量産されて番号は700台まで増えてしまいました。
後期の車輌は方向幕が埋め込まれたようになって、いくらか印象が変わりました。
客扉の窓の小型化や前面窓のHゴム支持化など、末期には印象も変わってゆきました。
丸ノ内線の開業時に合わせて、この時代のファッションのひとつとなるニュールック娘にしてみました。
娘というよりも社会に進出を始めた女性のようですが、ウエストを極限まで絞ったような服が流行していました。
ニュールックは1940年代後半に発表されたのですが、日本に入ってきた頃には少し様相が違ってきたようです。
1940年代の日本では、まだ復興の途上でファッションにも余裕がなかったようで、約10年遅れくらいで普及したのでしょう。
ちょうど若かりし頃の母親が、こんな格好で超お嬢様学校の先生をしていて、なぜかまだ当時の服が残っていたりします。