近代型詰所

これは当時の国鉄山手線巣鴨駅近傍に現存した、鉄道施設を参考にしているという。
JRになって久しい現在でも、当時の形は多少変えられているとはいえ、山手線や湘南新宿ラインの車窓から見ることができる。
鉄筋コンクリートのガランドウを造ってから、壁面をコンクリートブロックで仕切るという工法だと思われるが、同時代の団地(メゾネットタイプ)などでも見られた。
模型の構成は同社の公団住宅と同じく、1〜2階の壁面を□形に組んで、階段や通路を付けてゆくというものだ。
土台は階段で上るように高くされているが、どのようなところに置くのか決めていないので、とりあえず図面の通りに組み立てた。
実物は何の詰所かわからないが、場所からはたぶん保線関係のものだったと思われる。
窓枠は形状から、まだアルミサッシが普及する前の重い鉄枠のように見えるので、緑色のペンキ塗りということにしておいた。
改造などは一切なく、そのまま組み立てたに過ぎないが、元がよいので(元の元がよいのか?)線路脇に置いておけば見栄えはするだろう。
今のキットはどうか知らないが、買った当時のステッカーには「スト権奪還」とか「合理化反対」という、国鉄ならではのスローガンが入っていた。