住宅
サイコロのような住宅である。
正面が3種類に背面が3種類、それに屋根が5種類という構成になっている。
側面は、大窓だけのものが6枚と小窓付のもの3種類が組み合わされている。
そのほかに、窓の柵と雨戸袋やエアコン室外機などが入っているので、いくらでも違うものを作ることができそうだ。
これらは全て図面通りに普通に組んだものだが、切った貼ったの改造で、様々な形態の家屋を作り出すことも可能であろう。
ただその場合、掃き出し窓が含まれていないので、大きな家を作るにはそのあたりの加工が必要となってくる。
普通に組んだ理由は、線路で行き止まりになる路地の左右に3軒づつ並べて、建売住宅群を作ってみたかったからだ。
高度成長以降、木造モルタルの小さな建売が流行ったようだが、そのようなセクションを考えている。
これでも2LDKとか3DKくらいは確保できそうだが、畳は団地サイズかもしれない。
憧れのマイホームを早々に手に入れたサラリーマンの住宅といったところだろうか。
あとはローン返済のために、停年近くまでがんばれ!お父さん。
前述のようにどのようにでも組み合わせられるが、一応間取りも考えつつ選択していったつもりだ。
もっとも、元がどこまで考えて設計しているのかわからない。
屋根の三角部分は別部品なので、どの屋根でも対応できるようにされている。
この頃の建物というと雨戸があたりまえだったような気もするが、付けにくい窓もあるので、あまり付けないでおいた。
本来ならば雨戸の枠なども必要になるが、そこまでは加工していない。
全戸に使った部品は、郵便受と風呂場の煙突くらいで、エアコン室外機はあとで考えることにした。
塗装は適当にMr.カラーか、当時あったグリーンマックスの私鉄用塗料を筆塗りしている。
写真ではわかりにくいが、左から3番目は小田急線の色を使ってあり、一番右の屋根は京急の色だったかもしれない。
玄関扉のガラス部分はモールドなので、それぞれメタリック系の色で塗装した。
改造はしていないが、土台の部品は建物の大きさに切り取ってある。
同じものがたくさんあると興醒めだが、1区画分ということでちょうどよいと思っている。