集合住宅
Nゲージ初の団地ストラクチャーなのだが、いわゆる団地型ではない。
団地というと、階段ひとつに対して2室が向かい合った玄関を持つものがまづ連想される。
そういう意味では、これは期待していたものとは違うものが出てきた。
あまり規模が大きくない団地とか、公団以外の住宅ないし社宅などに見られるかもしれない。
もっとも、壁のようにそそり立った長大な団地では、古くからこういう形態も採用されているので、どのようなものだろうか。
レイアウトの限られた面積で広大な団地は作れないが、端の部分だけでも再現することは可能である。
このキットだと、屋上に高架水槽があることから、数棟がまとまった集合住宅の全体を再現することもできそうだ。
3階建外廊下で、たぶん2DKの総数9戸というまとまりのよさから、小さなレイアウトに置いても違和感はない。
2棟入なので、ふたつ並べておけば格好もつくというところだろうか。
部品構成も単純なので、横に広げたり5階建てに改造することも、さほど難しくなさそうである。
何も改造せずに組んだが、うちの設定年代だとアルミサッシ以前になる。
当時は緑色のペンキを塗った窓枠で、ガラスもパテで固めてあった。
吊り下げられているようで、下はひっかかっているだけの記憶があるが、とにかく重くて子供が開閉するのは難儀だった。
廊下側の窓は、茶色か白系の木枠でもよかったかもしれない。
キットにはほかにテレビアンテナも入っていたが、プラスチック製の大雑把なものだったので付けていない。
アンテナはいづれ、真鍮エッチング製のものを注文で作ろうかと思っている。
一時期は、これを改造して普通の団地の建物を作ろうかとも思ったが、躊躇しているうちにアオシマから発売された。
もっとも最近の形状だったので、設定年代から考えるとどうしても改造が必要になってくる。
そうこうしているうちにグリーンマックスからも団地が完成品で発売され、こちらは当初の公団住宅から集合住宅に商品名が変わった。。
このキットを改造して下駄履きアパートを2棟作ったが、1階店舗部分が関水金属製なので、関水金属のタウンショップをご覧いただきたい。