木造校舎

グリーンマックス最大級の建物で、発売当初は同社のカタログで、先代社長の若かりし頃の写真入りで特集された。
たしかにそれだけの思い切った製品であり、大きなストラクチャーも製品化できるのだという証明でもあったと思われる。
普通に組んでさえ全長が32.5cmなので、同社でこれを上回るものといえば電車庫くらいであろう。
この長さなら、20m級の車輌が2輌入る車庫に匹敵する。
もっともこれでも学校としては小ぶりなもので、2棟用意して渡り廊下で繋げたとしても、まだ小規模な学校に過ぎない。
1区画で1教室とすると、2階だけで4教室しか取れず、職員室や各種移動教室など、学校に必要な部屋をたしてゆくと、2棟でもたりなくなりそうだ。
ほかにも校庭や講堂(体育館)、それに新しいところではプールも入れるとなると、1/150とはいえ広大な面積が必要となってくる。
レイアウトで学校そのものを完全に再現させることは困難なので、線路に面した部分を作るとか、開き直って線路を無視して学校のセクションを作るかであろう。
うちでは鉄道技術研究所の旧棟ということで、線路の横に置こうかと思っている。
なにも学校として使わなければならないということもないので、官公庁の建物とか使い道はいくらでもあるはずだ。
そういう意味ではこれを縮小した地方役場も出ているが、細かい部品構成が違っている。
地方役場では防火壁の外側がないほかに、校庭の小物類がなかったり、かわりに屋根上の設備が独自のものにされていたりする。
あとは、窓桟の塩ビ板の色が違うので、それぞれに合った塗装をするのがよいかもしれない。
何の改造もしないで普通に組んでみたが、どうしても下部の歪みは目立つ。
スペーサーは2枚しか入っていないので、2mmのプラ板を切って、たりない部分を補強して形を保たせた。
レイアウトの設定は真夏だが、一年中煙突を外さない建物をよく見ていたので、部品があるのだから付けておいてもおかしくはない。