輸入煉瓦建築物01

関水金属が販売した輸入ストラクチャーである。
原形はデンマークのHELJANのようだが、国内販売をするにあたっていくらか変更点もあるようだ。
それとも、HELJANが微妙に違うものを出していて、その片方を関水金属に供給したのかもしれない。
ずいぶん昔にHELJANのカタログを見たことがあるが、細かい相違があるものがいくつかあったと記憶している。
とはいえ、ほとんど原形のままなので、日本のレイアウトに用いる場合には、置く場所も限定されそうである。
普通の繁華街にひとつくらいあっても不思議ではないが、あとは港町にでも使ってみたい。
このような煉瓦建造物は、欧米のメーカーではあたりまえに出されており、日本の情景にも使えるものも少なくない。
自社製のストラクチャーを持たない関水金属が、手軽に作れるものとして発売したのは、よい選択だったと思われる。
以後HELJANとの関係は現在まで続いており、高圧鉄塔キットは国産しないで同社製品を輸入販売している。
建造物は昔から出ていたこともあってか、輸入キットがかなり割高の時代にずいぶん安価で入手できた記憶がある。
輸入キットをそのまま売るよりも、一旦関水金属が引き受けて、同社のブランドで売ることによるものだと思われる。
構成はとても単純だが、1階正面の組立は、たしかガイドらしきものもなかったので、いくらか手間がかかる。
それでも右のものなどは、大雑把な1枚板だった。
あとは窓と屋根を貼ってゆくだけだが、左のものだけは土台と上部の構成が違っている。
精度はあまり高いキットではないが、角がきれいに立っていないくらいで、大きな歪みとかはない。
べつに煉瓦でもタイルでも塗装次第でどうにでもなりそうだが、一応煉瓦仕様にしてみた。
それぞれ色が違うのは、別の色に塗ったものを塗り直したからである。
煉瓦色は適当に混ぜたものを使っているので、塗った時期によって色が違っている。
何も改造はしていないが、レイアウトに組み込む際に細かい仕上げをするくらいで充分なものではないだろうか。
どれを何屋にするかは、そのときに考えればよかろう。
この3棟は現在では絶版になっているものと思われるが、探せばどこかで売れ残っているかもしれない