鉄道官舎

ある時期から、関水金属も積極的にストラクチャーを出すようになってきた。
鉄道模型だということと、線路も売っているので、鉄道施設から発売してゆくのは自然の成り行きであろう。
駅や機関区の施設をまとめて出した時期があり、その初期くらいに鉄道官舎が出されたはずである。
最近はどうか知らないが、以前は駅員が配置されているローカル線の駅の脇に、平屋の戸建てがいくつか建っていたものである。
土地に余裕があるからか、家屋と同じ面積はあろうかという庭が、生垣で囲まれていたりするのも見られた。
地域社会に根付いた、職住一体とでも言うのだろうか。
食事は家に帰ったり、暖かい弁当を持ってきてもらったりと、駅も生活の一部のようなところだろうか。
地元の人々も、駅の待合室を勝手に集会所のように使っていたりして、なんとものどかな光景が見られた。
そのような風景を手軽に再現できるイージーキットで、着色プラスチックをネジ留めする構成になっている。
もっともあまり色がよくないし、一体成型されている部分は色分けされていないので、結局は全面塗装で仕上げることになった。
土台部分が高く見えるのは、平面部分を削り取ったからで、レイアウトに組み込む際には低く削るか埋めるしかあるまい。
窓枠は、ホットプリントと呼ばれる印刷がモールド上に施されている。
こういうものは数が必要になるのだが、2棟入りなので2箱買っておいた。
4棟も並べれば、形になると思われる。
最初に出たのが左のものだが、なぜかあっけなく絶版になってしまい、ほどなくして右のものが発売になった。
理由はよくわからないが、形状もだいぶ違うので、新たに2箱買うことにした。
新しく出た方は、大きさは同じだがいくらか細かい仕様になっている。
鉄道官舎に限らず、昔はこういう建物がいたるところに見られた。
社宅もそうだし、公営住宅も鉄筋コンクリート化される前は、このようなものか長屋だった。
今でもときどき、個人経営の借家で見ることができるが、あとから外壁に鉄板を張ったものが多くなってきたようだ。