木造機関庫
国産で待望の複線木造機関庫が、関水金属から発売された。
すでに単線のものは津川洋行から出ていたが、機関支区規模にも使えるものは、これが最初となる。
しかし、期待に反して木造というよりも、あとから外側に鉄板を張り付けたような外観で、純粋な木造機関庫とはいいがたかった。
そこでしかたがなく大改造することになったのだが、見ての通り原形は保っていない。
というのも、使ったのは窓と屋根だけで、あとは全て一から作り出している。
あまった部品は、後述の木造機関庫改に流用したが、むしろそちらの方が原形に近く、こちらが余剰部品で作られたようでもある。
まづは窓枠だけを切り出して、プラ角棒の土台と柱に接着する。
それにエバーグリーンの下見板を切り出して貼り付け、側面は完成。
前後は、やはりエバーグリーンの下見板を切り出して、開口部はプラ角棒で仕上げるが、斜めの部分の出来はいまひとつとなった。
上の窓は輸入キットの窓の余剰部品で、庇はプラ板である。
レイアウトに組み込めば反対側は見えなくなるので、張出小屋をプラ板で作るに留めた。
よくある倉庫や作業場というところだが、あるとないではだいぶ印象が違ってくる。
裏側になる部分はプラ板だが、見えそうな部分は下見板で作り、屋根はやはりエバーグリーンの筋目板を使っている。
窓か扉を付けようかと思ったが、めんどうなのでやめた。
見えない部分に並んでいると思えばよかろう。
屋根はあとで接着して完成するが、建物の大きさは製品と変わりない。
これでよくある木造機関庫らしくなったが、最初からこのように作ってくれればよかったと思う。