高架駅
ほとんど原形を留めていないが、高架駅セットの改造で関水金属最大のストラクチャーとなった。
中央部に面影はあるが、あとは切った貼ったで思いつくままに仕上げてみた。
高架駅ではなく駅ビルにしたので、線路は建物の背後にあり、跨線橋が駅舎になる構造にした。
鉄道利用者は中央の階段を上り、直角に曲がってさらに上って、ビルを通り抜けてから跨線橋に出るということになる。
その跨線橋は関水金属の電車庫を改造する予定なので、同社の電車庫は消滅した。
このあたりはとりわけ改造をしていないが、通り抜けになっていた階段下を交番にしたり、階段両脇に扉の部品を移設して塞いだことくらいだろうか。
その上の部分は線路側の側壁を流用して、吹抜風の外観にしてみたものの、中の構造まで考えて作ったわけではない。
さらに上はプラ板にプラ角棒を貼り付けただけで、最上階はグリーンマックスの駅ビルの余剰部品で作った。
中央の時計は、世田谷ボロ市で壊れた腕時計を100円で買ってきて、針と文字盤を分解して接着した。
左右の部分は、高架駅セットの両翼の建造物を使ったが、前後を切り取ってしまったので、あるいはプラ板で作ってもよかったかもしれない。
一応両側面はそのまま使ってあるし、使った利点といえば強度の関係だろうか。
正面はBRAWAの高架下部品と、エバーグリーンの筋目板でシャッターを表現した。
手前の柱は、グリーンマックスの橋脚の部品であまったものを使っている。
3階以上はグリーンマックスのオメガビルの部品を大量にもらったので、オメガマークのところを切り捨てて、切り貼りしたものを並べた。
両翼と側面を合わせて、たしか50個ほど加工した記憶がある。
屋上はプラ板などで適当な箱を作り、エバーグリーンのメタルサイティングで囲いを作った。
内側の骨組部分は、BACHMANNのHO用の信号塔がいさみやロコワークスで100円で売っていたのを大量に買ってあったので、それを使って組んだ。
勢いで買ってもてあましていたキットだったが、見た目はスケールオーバーというほどでもないので、使い道ができてよかった。
屋上に何もないのも寂しいので、中央部分にビアガーデンを作った。
手許にあった輸入ストラクチャーキットの椅子とテーブルを総動員して並べたが、思ったよりも数が揃ったようだった。
建物は関水金属の駅施設の売店を前後で半割したものを並べたり、トミックス、トミーテック、それにグリーンマックスの余剰部品を加工して仕上げることができた。
手前の柵はグリーンマックスのビルに入っていたものだが、太い柱は輸入キットの余剰部品がちょうどよい数だけあったので利用した。
照明灯も少しはしゃれたものにしようかとも思ったが、設定の上限が1972年だから、出来合いの街路灯くらいにしておいた。
ビアガーデンというとワイヤーにたくさん提灯がぶら下がっているものだが、今のところそこまでは考えていない。
細かい部品などは捨てずにとっておくと、こういうスクラッチビルドの際は大いに助かる。
これを縦に置くわけにもいかないし、レイアウトを作るとしたら壁に沿わせるしかないので、背面はプラ板を貼っただけだが、塗装だけはしてある。
そのようなわけで、写真は前面のみにした。
設定年代から言うと、これは最新のビルになるので「祝・駅ビル完成 近日堂々オープン!」としておいてもよさそうだ。
思い切った設計のわりに、どことなく垢抜けしないやぼったさが、高度成長期の終わりを告げたあたりの建物として、意図せず作れたように思える。