角店01

古い町屋の建物群の中でも、少しばかり異質なシリーズで、合計4棟が発売された。
左が看板建築の角店1(銅板・左)、右が木造建築の角店1(板張り・右)という。
看板建築というのは本来横を見せないものだが、これは角地に立つように作られている。
そのために、本来見えない側面の住居部分が看板建築部分と連なっているが、張出屋根を設けるなど、それなりの工夫が凝らされている。
店舗の2階部分が銅板張りということになっているが、色に関してはいまひとつかもしれない。
もっとも中国関水色にしてはよい色なので、これを元にレイアウトに組み込む際にウェザリングをしてもよさそうだ。
写真に比べて実物はもう少し暗い色だが、このくらいの方がよかったようにも思える。
この部分以外は全て塗り直しているが、不思議と茶色の塗料は上から塗っても元の塗料が溶け出しにくい。
本来は開店している設定で、扉の半分は開いていて店内が見える状態になっていた。
そこで閉まっている扉も含めてエバーグリーンの筋目板を貼り、0.3mmのプラ板で枠を作って雨戸を閉めた状態にした。
これも店内や2階との仕切などが作られていたので、全て撤去して屋内は空洞にしてある。
店名は「田中商店」とモールドに金文字で入っているが、何屋にするかは決めていない。
どうせ閉まっているのだから、決める必要もないのかもしれないが。
右の角店は、道路の角を大きく切った形で建てられているものである。
土台の大きさは左と同じだが、角がないだけ床面積はだいぶ減少している。
元の看板は饅頭屋だったようなので、左側の張出部分は作業場なのかもしれない。
正面がこういう構造だと、よほど広い交差点に建っているか、土地に余裕がある田舎の駅前ということになるのだろうか。
元の色がよくなかったので、屋根以外は塗り直したものの、塗料ののりはあまりよくない。
こちらも一番広い面の扉がほとんどなかったので、左の建物の側面から切り出したものをはめて、閉まっている状態にしてみた。
やはり屋内は完全に撤去してある。