公民館

どこの町や村でも、だいたい公的な機関や自治会が管理・運営する集会所のようなものがあるはずだ。
市区町村という大きな単位ではなく、その下に属する規模のものが、関水金属から出されている。
もっとも都市部と地方では、生活単位というか面積が異なるので、いろいろと難しい。
都市ではだいたい市(東京だと23特別区もある)の下の町単位でひとつの自治会があるのが普通かもしれない。
ところが、地方にゆくと郡の下の町が都市部の市くらいの大きさになる場合があるので、さらに下に集落があることが多い。
そういった生活単位ごとに、集会所を持つのが普通であろう。
よく田舎に行くと○○地区集会所という看板も見かけるが、それが都市部の町に相当する規模になりそうだ。
こういうことは一概に言えるものでもないが、大雑把に考えればそのようなところだろうか。
また、公民館と集会所は同じものではなく、このあたりも法的にいろいろと細かい区分や制約が存在する。
関水金属から発売された公民館は、もはや都市部では見られなくなったものであろう。
東京では、たぶんこの規模の公民館は、ほとんど存在せず役場の総合支所のような大きさになりつつある。
この規模の公民館だと、横に広い運動場などもあり、車を停めたり祭りや運動会などをするのであろう。
この建物はなかなか立派な玄関を持っており、天井もかなり高い。
奥には舞台もあり、さらにその向こうに調理場なども備えているのであろう。
小なりとはいえ、何にでも使える建物として、集落の中心的な存在として住民に愛されているものと思われる。
そのような建物をたいへん上手に模型化している。
めずらしく色もよかったので主要部分は塗装していないが、茶色のカスレが目立ったので、Mrカラーで補修してある。
あとは細かい部分の色入れをしたくらいだが、屋根上のスピーカーを本物のように仕上げてみたい。
外壁は、木造というよりもあとから鉄板を張ったように見えなくもないが、同社ではよくある木造建築の表現のようだ。
ほかに広い土台と塀があったが、土台は廃棄して塀は温存してある。
建物の土台は単に載せてあるだけなので、単体として使うのは簡単だ。
縦置きにするには難しいほどの長さで、ほかにも田舎の小学校の講堂などにも使えるかもしれない。