バス営業所

実際のバス営業所を模型化すると、Nゲージでもかなりの広さを要することになりそうだ。
いくらバスが電車よりも小さいとはいえ、営業所ともなればかなりの台数を停めることになるので、そうそう狭い土地ではたりないだろう。
田舎の営業所でも、それなりの台数は抱えているはずだから、駐車場はある程度の面積を確保しないとなるまい。
関水金属から発売されたバス営業所は、事務所棟の出来はよいとしても、ほかの構成はいただけるものではなかった。
グリーンマックスのように建物だけ出して、あとは各人が工夫せよというような自由度があればよかったが、ジオタウンを名乗っている以上そうもいかないのだろうか。
規格化された面積に収める必要があるのか、狭い敷地を塀で囲って、その中に建物がひしめいていて、申し訳程度の駐車場があるというものに過ぎなかった。
これはトミーテックの建コレも同様で、どうしても土地付建物にすると、面積に制約ができてくる。
そのようなわけで、いつものように地面は廃棄して塀は温存することにした。
建物はそれぞれ別に使うつもりでいる。
というのも、車庫がどう見ても一般的なバス営業所に向いていない気がするからだ。
事務所棟はたいへん出来がよく、色さえきちんと塗り直せば見栄えも格段によくなる。
もっとも、中国関水の塗料は下地が簡単に溶け出すので、自動車用のプラサフを吹いてから筆塗りした記憶がある。
自動車用の塗料はプラスチックを簡単に溶かすが、プラサフだけはかろうじてだいじょうぶなようである。
これも何に使おうかというと、グリーンマックスのバス営業所が整備棟だけなので、それと組み合わせようか。
または地方の駅の近くにあるバスターミナルの方が似合うかもしれない。
2〜3のバス停を並べ、奥には数台の駐車場があるくらいの施設で、待合室兼切符売場というところだろう。
バス営業所というのは、駅から遠いところにあるので、あまり待合室もいらないのではないだろうか。
この建物の1階はそれなりの人数を収容できる待合室なので、駅の近くにあった方がよさそうだ。
地方のバスターミナルというのは、このような雰囲気のものが多いような気がする。。
車庫に関しては、全く別の用途に使うつもりで、2階建てのものは観光バスの営業所あたりを予定している。
小規模な観光バス会社は、路線バスに比べて施設も小さくて済むので、このくらいの建物と10台くらいの駐車場があればよさそうだ。
2階建て部分は本来の姿で、張出部分はプラ板とエバーグリーンのメタルルーフィング、窓はグリーンマックスの印刷窓を貼ってある。
右の鉄骨スレート建ての車庫は、中央の2階建てに繋げて配置されるものだったが、あとから増設されたという設定だったのだろうか。
それにしても、繋げて置くと屋根の頂部が2階建ての屋根の雨樋に干渉するという設計の悪さである。
そのままの配置だと2階屋を押し上げてしまうので、きちんと並べたければ、どちらかを削る必要がある。
単体で充分使えるので、鉄道用にして背の低い保線車輌とかレールバスの車庫にでもしようかと思っている。
ほかに付属品というと給油機があったくらいで、残念ながら洗車機は入っていなかった。
まとめて使うと違和感があるが、いろいろと使い勝手はよい製品なのは間違えない。