テナントビル 1
これも大型ビルのひとつだが、ずいぶんと小さくなった。
元はやはり8階建ての堂々とした角ビルだったのだが、いじっているうちに原形を留めなくなっている。
角ビルでも角の部分が欠き取られている六角形で、その角の部分が上から下までガラス張りという建物だった。
改造後も角ビルなのだが、三角形の鋭角の部分を切り取った形に変えてみた。
高さは材料の関係で4階建てになっている。
側面は上下で半分に切って横に並べて、扉のある側が両側の1〜4階、ない側が両側の5〜8階から切り出している。
そのため扉のない側の裾は、プラ板で嵩上げしてある。
正面はほとんど改造していないが、4階以上を切り取って高さを抑えた。
あまった部品は、ほかのビルに使うか、どこかの天窓にも流用できそうだ。
正面1階の車寄せは、プラ板とプラ角棒のほか、エバーグリーンの筋目板も使い、柱はグリーンマックスの新しいビルの余剰部品である。
背面は、元のビルの背面を適当な大きさに切って使ってある。
屋根上はプラ板を利用して作り、塔屋は製品のものをそのまま使っている。
一番気を遣ったのは、左右の角度が均一になることくらいだろうか。
特によそから部品を持ってこなくても、プラ素材以外はほぼ自己完結させるかたちで、これだけ化けさせられるのがストラクチャーの楽しみでもある。
テナントビルというのも安易な名称で、所有者だけで使っていなければどれもテナントビルのはずである。
とはいえ、貸しビルでは格好がつかないということだろうか。