街並みコレクション第1弾

記念すべき第1弾だったが、実物を手にするまではアンダースケールを心配していたものの、実際にはそのようなことはなかった。
Nゲージ鉄道模型のストラクチャーではなく、1/150スケールでNゲージにも使える建物ということで発売されたようである。
食玩よろしくブラインドパッケージで、6種類各2色12個が1カートンで販売され、鉄仲間とふたりで大人買いをして分け合うことになった。
塗装済組立キットということだったが、どうせうまく組めそうもないので接着剤やパテを多用するだろうということで、色は相手に優先権を持たせた。
接着剤不要を謳っているだけあって、合わせ目は比較的良好だったが、ストラクチャーとして使うには接着剤は必須だろう。
中国製ということもあり、値段もすごく安くて400円以下だったと記憶しているが、最近のコレシリーズは高くなったものだ。
左から薬局、時計店、郵便局、酒屋、写真館、理髪店ということになっているが、旧き佳き建物の特徴を的確に表現してあると言えよう。
玄関先の地面を切り離したくらいで、改造は何もしていないものの、全種再塗装はしてある。
あとは、窓ガラスの透明部品(このシリーズのはいくらか茶色がかっている)が浮いて付いていたので、塩ビシートで貼り替えてある。
安いだけあって、窓枠などの塗り分けはだいぶ大雑把だったので、これも合わせて細部の塗装を施した。
なぜか薬局と理髪店の1階正面はきれいな塗装だったので、そのままにしてある。
あとは郵便局の煉瓦色ではないが煉瓦の部分はの色がよかったので、窓枠だけ色入れをして買ったときのままにしてある。
これは組んだときに反りや歪みがなくて、接着も簡単に行うことができた。
特に統一された規格があるわけでもなく、郵便局と酒屋と理髪店は同じ底辺の寸法だが、あとはまちまちの広さで作られているようだ。
Nゲージ鉄道模型の建物の概念を根底から覆すようなシリーズで、バスコレや鉄コレと共に、最初はものすごい売れ行きだったと聞いている。
たしかに建物の数を増やすには手軽かもしれないが、こればかりを並べておくとおかしなことになるような気もする。
また手軽とはいえ、きちんと組んで塗って仕上げるには、それなりの手間と時間を要する。