街並みコレクション第6弾(甲州街道編) 前編
建物というのは、それぞれ特定の地域の特徴というものがある。
市販のストラクチャーでも、どのあたりのものを参考にしたかによって、見た目も変わってゆくことになる。
温暖な地域と寒冷な地域の建物はずいぶん違うし、気候が似ていても土地柄によっての特色というものもある。
そうなると、どうしても厳密にやりたければ、独自に調べて自作してゆくのがよいのかもしれない。
そのあたりをどこまで突き詰めるかは各人の自由で、個人的にはなんとなく合っていればよいのではないかと思われる。
うちの設定では、首都圏らしきところから東北・信越・中央本線に延びてゆくという大雑把なものだったりする。
しかも、景観としての思い入れが大きいのが中央本線なのに、走らせたい列車は信越本線(上越線も含む)の車輌だ。
かといって東北本線の夜行列車も捨てがたい。
それで収拾がつくのかというと答えに窮するが、なにしろ1/150の世界なので、都会+田舎というくらいでまとめてみられればと思う。
そのように考えている最中に甲州街道という地域限定の建物群が出てきたのだが、これはどのあたりの建物なのだろうか。
たぶん笹子峠よりも向こうだと思われるが、甲州街道だけでなく中仙道でも通用しそうである。
要するに中部の山の中ということだと思うが、横に583系が走っていても違和感はないような気もする。
左が旅籠A、中央が旅籠Bということだが、小規模な民宿くらいであろう。
なにも無理して宿にする必要もなく、普通の家屋でもよさそうだ。
旅籠は両方ともそのまま組んだが、屋根以外は全面塗装してある。
完成させてからしばらくすると屋根が浮いてきたので、接着し直して塗装したが、調合塗料なので色が微妙に違っていた。
右は見てのとおり蔵だが、甲州街道沿いにこういう色の蔵はあったかどうか。
特色としては壁の上部を黒にしてあるところだが、最初からそういう塗装だったので、そのままにしておいた。
これも無改造だが、細かい部分は色入れと塗装の修整をしてある。
植え込みのようなものは、輸入キットに入っていたスポンジを流用した。
設定年代からゆくと、なにも田舎に置かずとも都会でも通用するかもしれない。
東京みたいなところだと、けっこう各地の特徴を持った建物があったりする。