建物コレクション 駅A〜C
鉄道コレクションの小型車輌に合いそうな駅のセットである。
コレシリーズで駅のセットというと、街並みコレクションの第4弾で駅前編があった。
これにはローカル駅舎とホーム、それに詰所や駅前にありそうな建物が一揃えになっていた。
その後、同じものが建コレに編入されており、今でも入手できるかもしれない。
そういう意味では今回の駅舎セットは2度目になりそうだが、拡張セットなどもあり充実している。
左がA「田舎風の駅」で、実在する小私鉄の駅舎を参考にしたそうだ。
駅舎はホームとセットになっており、これはホームの一部が拡張されたところに載せられ、入口には階段で上がるようにされている。
実際にはそういう構造は少数だと思われるが、模型の世界では手軽なのでよく用いられているようだ。
妻面の入口から側面の改札口に入る構造も、このような形の駅舎では少数派かもしれない。
同梱のホームには屋根がなく、駅舎の差掛が雨をしのぐ場所になるようだ。
この駅舎なら列車もそうそう長くないと思われるので、停まったらすぐに手近な扉から乗ればよかろう。
入口と反対側の妻面には便所が併設されている。
レイアウトに組み込む際は、どういう駅になるのか不明なので、とりあえず単体で組んでみたが図面通りの使い方をすることはない。
改造はしていないが、全面塗装だけはしてある。
中央がB「都市近郊の駅」で、ちょうどうちでやりたい17m車3輌編成の私鉄に使えそうだ。
こちらは地面に置くようになっており、ホームまでは斜路で上がるようにされている。
縦長の駅舎で、入ったら右側で切符を買って、あとは奥に進み改札口を抜けてホームに上がるようになっている。
通路の反対側は駅事務所で、自動券売機、精算窓口、事務所の扉、便所と並んでいる。
改札口は、中央あたりの精算窓口のところにある。
複線化をしたければ、後述のホームセットを組み合わせればよいが、線路の間に駅舎を置いて島式ホームと組み合わせることもできる。
踏切の中に駅舎があることになるのだが、たしか京王線上北沢駅が以前そのような構造だったような気がする。
とりわけ改造はしていないが、出札口を少し加工して、グリーンマックスの自動券売機のシールを流用してある。
右が駅Cで、石造りの農業倉庫だが、前述の駅舎と合わせるようなものではなかろう。
適当に似合いそうなローカル駅の脇にでも置くか、あとは農村風景の一部に使えばよさそうだ。
農業倉庫も各社からいろいろ出てきたが、それぞれ参考にした地域などは違うと思われる。
とはいえ、だいたいどこでも使えそうなもので、特定の地域にしかないものは模型化されていないと思われる。
農業倉庫というと、複線機関庫のような大きなものもあるが、このくらいの大きさはたいへん使い勝手がよさそうだ。
屋根と本体の隙間が目立ったのでパテ埋めしたが、あとはそのまま全面塗装で仕上げた。
隣は附属の貨物ホームだったが、ホームはほかにも使えそうなので別にしてあり、上屋だけを組立塗装した。
たぶん、地続きのホームにでも使うと思われる。
なぜかこれだけは、屋根を塗り直していない。
下が駅Bのホーム部分で、同様の反対側のものを複線化対応ホームセット1というが、2は存在しない。
駅A、Bのいづれにも対応できる部品が入っており、Aと合わせるときは柵を、Bには壁と屋根を使うようにされている。
つまり、Aの複線化に使うときは屋根が丸々あまるということになる。
Aの場合は、複線化というよりは交換駅化という方が合っているように思われる。
左右ほぼ対称に組んで、附属の構内踏切で渡れるように作ってみた。
元の長さは忘れたが、17m3輌編成が停まれる長さに調節してある。
普通に組んだつもりだが、斜路の壁の角度と屋根の傾斜が合わず、パテ埋めにずいぶん手間がかかった。
駅はほかにDとEが出ているが、こちらは同じ駅舎にトミックスの曲線路に合わせたホームが同梱されている。