建物コレクション 電車庫
駅に続いて出されたものだが、農業倉庫と同様にあの駅には使えるものでもない。
単線の木造機関庫は国産では津川洋行から出ているが、木造の電車庫は世界初かもしれない。
ちょうど20m車が1輌入る長さにされているので、短い電車ならかなり余裕がありそうだ。
単線ではものたりなかったら、横にプレハブ建ての複線でも増設してみるのはどうだろうか。
電車庫だけに屋根の煙突はなく、細い換気屋根が載っているだけだ。
架線を引き込むというか、パンタグラフを上げたまま入庫する必要があるので、機関庫よりもいくらか背が高い。
しかも道床付線路に被せただけで使うことを前提にしているらしく、扉もそれを逃げていることもあり、さらに高く見える。
実際の車輌基地の地面は軌条だけが高くなっており、地面はどこも平らなことが多い。
現実に即して組み込むとなると、これではいくらか背が高くなるし、扉の下が空きすぎる。
当初は横の扉を上げて、上下の窓の間を狭くして、張出部分の屋根の角度を浅くして…とも考えたが、とりあえず無改造で組んだ。
というのは、架線を引き込むことになると、どうしてもこの高さが必要かもしれないと思ったからだ。
そうすると、扉の下の部分はプラ板などで継ぎ足してやればよかろう。
そのようなわけで無改造なのだが、メーカーの写真通りに組むと、入口横の扉が塞がれてしまうので、張出部分は後方に下げて接着した。
側面の扉はこの1箇所しかないので、せっかくだから見えるようにした。
付属品は点検や洗浄に使う台がひとつだが、洗浄台として使うならもうひとつほしいところだろう。
扉は説明書では開閉のいづれかを選択とのことだったが、普通に組んだらほどよく動くようになったので接着はしていない。
後端は開口と壁のどちらかを選択できるようになっている。
これには窓ガラスが附属していなかったので、塩ビ板を切って貼り周囲を塗装しておいた。
なまじ厚いプラスチックの窓を接着されているよりは、はるかに気が利いた仕様である。
張出部分を接合するのにだいぶ隙間ができたので、パテ埋めと全面塗装はしてある。
どのような電車が入ることになるのかは、車輌を作っていないので今のところわからない。