建物コレクション 商店長屋A〜B
1階が店舗などで2階が住居という集合建築物は、今でもあたりまえに見ることができるが、それの古いものである。
さすがに現在では、ここまで古いものを目にすることは少なくなっているが、まだどこかに残っていそうな気もする。
コレシリーズでも街コレで2階建ての長屋を出しているが、それの商店版のようなものであろう。
間口はかなり狭いが奥行きはあるので、店舗などの奥は居間や台所になっているのだろう。
「ごめんくださ〜い」と呼べば、卓袱台を前にして座った主人が「はいよ」と答えて暖簾を分けながら出てきそうだ。
左がAで、和瓦葺きの木造長屋そのままの構造になっている。
こちらの方が年代的に古そうで、戦前からあっても不思議ではない。
棟瓦の作りがいささか大雑把だが、あとでなんとでもなるのでそのままにしておいた。
右がBで、Aよりも少し新しそうだが、戦後の早い時期に造られたのだろうか。
戦前にあったら、けっこうモダンな商店長屋だったかもしれない。
こちらの方が2階が少し広くなっている。
これは2軒を向かい合わせにすることも考えられており、物干台はそのために双方が逆に付けられている。
これで両方とも南向きに洗濯物を干すことができるという、細かい配慮がなされている。
向かい合わせに置く場合は、さらに後ろ側に路地を作らないと、家人が出入りできなくなる。
そのあたりは本当に狭い通路でもよいわけで、むしろその方が実感的であろう。
全面塗装はしてあるが、とりたてて大きな改造はしていない。
配置がどうなるか不明だったので、いささか高さがあった地面は撤去してある。
裏側の地面など出来がよかったので残念だったが、同じようなものを作ることはできそうだ。
物干台だが、それぞれ物干竿が架けられるものとそうでないものが半分づつ入っていたので、それぞれ分けて組んだ。
柵の中央部が塞がっているのがあるが、元々布団が干してあったモールドを削り取った。
設定時間では、まだ布団は使っているということだし、やっと雨がやんだ頃なのだ。
Bの屋根は、たしか物干台の足が屋根側のモールドにはまらなかったので、削ってプラ板を貼り、その上に接着したはずである。
あとは店舗の日除けを切って、巻き取り状態にした。
ところで、なぜか店名がドリフのメンバーの苗字になっている。
しかも、荒井注がいて志村けんがいない時代というのは、マニアックな設定であろう。