建物コレクション 小学校

学校というのは、とても広い面積を要する施設であり、レイアウトにそのまま組み込むことはほぼ不可能だろう。
一部をうまい具合に作り込めば、全体像を想像できるだけのものを作り上げることができるかもしれない。
もっともそればかりではないということを、建コレの小学校は示しているようにも思える。
小学校というか、分教場と呼んだ方がふさわしいような建物で、これなら建物の倍くらいの広さがある校庭を確保できれば充分であろう。
問題はどういうところに置くかということで、なかなか街の中には置けないし、ローカル線沿線でもだいぶ前の時代ということになる。
しかもほとんどの場合、駅や線路からだいぶ離れた山の中にあったりするので、鉄道とはあまり縁のない建物かもしれない。
とはいえコレシリーズは鉄道模型のストラクチャーということでもないので、線路など無視して分教場のジオラマを作ることもできる。
それでは線路の横にはないかというと、私が通った大学には、大井川鉄道の青部駅前に元小学校を借り受けたセミナーハウスがあった。
広さはこれの倍くらいはあったかと思われるが(そういえば講堂もあった)、廃校になって半世紀近くなるだろうか。
附属の小学校はここで林間学校をやっていたが、当時はまだ小型の蒸気機関車があたりまえに運行されていた。
そのようなわけで、必らづしも線路の横に置けないこともないわけだが、やはり年代も考証に入れないとなるまい。
見たところ、教室が2部屋に玄関を挟んで職員室などがあるといったところだろうか。
ずいぶんとのどかな風景が広がりそうな建物であろう。
付属品は校門のほか、旗竿と朝礼台、それに少しの柵という、学校らしいものが含まれている。
建物の下の部分は石積みになっていたが、あまり見栄えがよくなかったので切り取った。
やはり厚い土台が付いていたが、それはほかのもの同様に廃棄したので、玄関の下の部分はプラ板で自作してある。
あとは全塗装したくらいだが、屋根は塗っていない。
分教場を置けるような環境が作れなかったら、公民館として使おうかとも考えている。