建物コレクション 警察署
どこの町にでもだいたいあるものとして消防署が模型化されたが、安全を守るものとしてもうひとつの警察署が出された。
よく警察と消防というのはひとくくりにされるようだが、組織もやることも全く違う。
なにはともあれ、レイアウトの町もこれで安全になることだろう。
コレシリーズで警察署が模型化されるのは初めてで、これは1970年代あたりから建てられたものと思われる。
鉄筋コンクリートの警察署というのは、昔はお上の威厳があった重厚な建物だったが、このあたりから明るい感じになってきたようだ。
戦後から高度成長期に建てられたものというと、これまでの威厳をそぎ落としたようなものだったが、逆に冷たい建物に見えた。
それが「市民の警察」を意識してか、少しは温かみがあるような建物になってきたということだろうか。
外装をタイル張りにしたのはこの頃の特徴で、なんとなく「警察様式」とでもいえそうな建物である。
そのあたりの特徴は、よくとらえて模型化されているといえよう。
部品構成は簡単で、□型に成型された本体に屋根を載せ、正面中央の部品を付けるくらいのものである。
全面塗装だけで大きな改造はしていないが、正面玄関の差掛をだいぶ短くした。
メーカーの説明では昭和50年代以降の建物ということになっているが、たぶんそれ以前はそれほど長い差掛を付けていなかったからだろう。
このような建物自体は、前述のようにもっと前から目にしていたので、ここを変えるくらいで年代は落とせたと思われる。
いくらか小振りなので、もうひとつ買って両脇に1区画づつ広げようかとも思ったが、そこまでしなくてもよいかと思いやめておいた。
また無駄に厚い土台が付いていて、自転車置場の屋根などを付けられるようになっていたが、いつものようにそれは廃棄した。
自転車置場などはあとから自由に配置できるし、図面通りに付けない方が見栄えはよさそうだ。
警察署というのは建物だけでなく、車庫や倉庫など裏側にはいろいろな施設が必要になる。
レイアウトに組み込むときは、それらをよく考えないとならない。
警察署はほかに、関水金属から木造2階建のものが出ているが、ほぼ同時に出た役場の色と玄関付近を変えたものだ。
こちらもあとから色と中央部分を少し変更した役所が出されたが、買うつもりはない。