建物コレクション 昭和の商店

これはいわゆるシリーズものなのに、めずらしく総称がない。
街コレの編入品を別にすれば、建コレで複数をまとめて出すときには、全体を示す名称が付けられるのが普通だった。
つまり○○のA、B、C…というようにされていたのだが、これは個々の名称しか存在していない。
昭和の商店というのは、こちらで勝手に付けたシリーズ名で、実際は6種類の商店の名前しかない。
金型は3種類だけで、あとは正面2階の大看板の有無くらいしか違いはない。
それぞれ2棟入なので、3箱全部買うことにした。
そのようなわけで2回に分けて紹介するわけにもゆかず、横長の建物を一度に6棟も掲載することになってしまった。
左が雑貨屋で、一番右の電気屋とセットで売られている。
これは全く無改造で、本体と屋根の色はそのままにしてある。
細かい色入れと、かすれているところを修整したくらいで、あとは手を加えていない。
隣が表具店で、その隣の靴屋と一緒に売られている。
雑貨屋と全く同じで、色違いだけに留められており、このふたつには大看板の付属品はない。
同じものがふたつあってもどうかと思い、正面1階部分を少し改造した。
4枚ある扉の右から2番目を撤去して、一番右のものを切り取って移植した。
3枚扉にするためなのだが、そうしないと扉の前後の段差がおちつかなくなってしまう。
細かいことだが、気になるところはきちんと作業した方がよい。
その右側はプラ板で雨戸を作り、中は物置か作業場、あるいは車庫というようにしてみた。
ここは1.2mmのプラ板の中央に0.3mmのプラ板を貼って、段差が出るようにした。
正面2階の窓も変えようかと思ったが、ちょうど合う部品もなく成型もよいので、そのままにしておいた。
こちらも本体と屋根は製品のままで、あとは雑貨屋と同じ色入れと修整くらいをしてある。
その隣が表具屋とセットの靴屋で、隣の洋品店と金型は同じである。
これは正面1階部分をいくらか改造してある。
右端のシャッターの部分は、元は左端のショーウィンドゥがあったのだが移設してある。
靴屋ではなく農耕機具の修理販売の店にしたかったので、このような形にしてみた。
元のままでも、靴屋として使うにはどうかと思うような形状のような気がする。
正面2階に付ける、大きな赤いハイヒールの看板の部品があったが、なぜか行方不明になっている。
あとは全面塗装で仕上げた。
その隣が洋品店で、さらに隣の金物屋とセットになっていた。
靴屋との違いといえば、正面2階に大看板があるだけだが、印象は全く異なって見える。
1階部分もだいぶ違っているが、これは金物屋と取り換えたからである。
取り換えたついでに右側の窓の幅を少し狭くしたが、隣に通用口を付けようと思ったものの、少し狭すぎたのでやめた。
あとは2階部分の側面と背面の木が露出しているところを削り取り、モルタル造りにした。
1階も木というよりもトタン板かなにかのような感じに塗ってみた。
あとは大看板に店名が印刷されていたが、そこにプラ板を貼って、その上に附属のシールの看板を貼り立体感を出した。
日除けはまだ店が開いている時間ではないので、先端だけを切り取って巻上状態を作ってみた。
大看板も含めて、全面塗装で仕上げてある。
その隣が金物屋で、前述のように洋品店と正面1階を交換してある。
この正面1階が本来の姿で、靴屋と比較していただきたい。
中央に衝立を入れたが、1軒で2店が入っているという設定にしたので、何屋にするかはまだ決まっていない。
これは正面2階の出来がいまひとつだが、それに比べて背面はよくできている。
置き方によって見えなくなるようだったら、切り取ってほかの建物を作ってもよいかもしれない。
ひとつ大きな問題があるとすると、大看板を付けないと片方の屋根の長さがたりなくなることだろうか。
しかたがないので短い方を後ろ側にして、グリーンマックスの屋根瓦でたしたが、形状と幅が微妙に合っていない。
やはり全面塗装で仕上げてある。
その隣が電気屋で、金物屋に大看板を付けただけのものだ。
看板は電器(屋)なのだが、なぜか箱やサイトでは電気屋となっている。
正面1階部分はこれが本来の組み合わせだが、右側の窓の部分はシャッターに改造した。
電器屋なら、軽トラくらいは持っているだろうということで改造したが、今の巨大化した軽トラだと入っても扉が開かないかもしれない。
大看板には電器会社のロゴがシールで貼れるようになっているが、ここも洋品店と同じくプラ板の上に貼りたいものだ。
日除けは洋品店と同様にして、あとは屋根と大看板以外は全面塗装してある。
全てに共通することは、厚すぎる土台を撤去したことと、窓ガラスを0.2mmの透明プラ板で貼り直したことくらいか。
一部の店は看板を塗り消しているが、残っているものを見てわかるように、またもや芸人の名前を流用している。
商店長屋はドリフターズだったが、今度のは古い芸人もいるので、最近の若い人にはわからないかもしれない。