建物コレクション 中学校

学校に必要な敷地というのが、どのくらいのものなのか考えてみると、とてもその全体をレイアウトで再現することはできない。
少なくとも個人で作るとしたら、よほどの大金持ちということになると思われる。
単に学校だけ再現するのであれば、食卓ひとつの面積でもあれば可能だが、それをレイアウトの一部とするとなると、話は別になってくる。
そういうときは、建物と敷地の一部を作っておいて、あとの広がりは想像に任せるということができる。
所詮レイアウトというのは風景の切り取りなのだから、その外側をいかに想像できるかで出来の善し悪しが決まるのかもしれない。
ナローゲージなどでは、盆に収まるような小さなエンドレスレールを敷いて、世界を完結させている佳作も多い。
Nゲージは、雄大な景色の一部をいかに違和感なく見せられるかという方に、比重が高い縮尺のようにも思われる。
そこまで書いておいて、逃げの一手を打ったような改造を買う前から考えていた。
中学校の一部を再現するくらいなら、キットひとつで完結するような建物を作ろうと思い、まだ製品化されていない図書館にしてみた。
発売されるまで背面形状がわからなかったので、どうするかは買ってから決めざるを得なかった。
まづは鋸で徹底的に切り分けて、窓配置を決めることから始める。
これは同シリーズの病院Bと同じ構成になっていたので、分解の方法もほぼ同じになる。
また同じく1階の天地が上階よりも少し高いので、1階用の部品は1階にしか使えない。
1階の前後は全て使い、2階は2〜3階用の正面側の窓だけ使った。
2〜3階用の背面の窓は使わなかったので、ほかの建物を作るときに温存してある。
だいたいの形を想像しながら、あとは現物合わせで貼り付けてゆき、たりない部分はプラ板とプラ角棒で補っていった。
玄関扉の上はプラ板とプラ棒で作り、屋根は1.2mmのプラ板の上に0.5mmのプラ板に筋を入れたものを接着してある。
外階段はなくてもよかったが、せっかくなので2階1階と3階の部分を使ってある。
考えてみれば、附属の塔屋と高置水槽を使わなかったので、屋上までの階段はいらなかったかもしれない。
外階段がある面の通用口は、グリーンマックスの駅ビルの部品を流用した。
すでに原形は留めておらず、屋根を含めると半分以上がプラ板で作られていることになった。
実はこれも病院Bと同様に、タミヤセメントでは接着できなかった。
最近になってABS用のタミヤセメントも出てきたようだが、病院Bを組んだときと同じイレクター用の接着剤使って組み立てた。