建物コレクション 牧場A〜B
乗降場が出たところで、その先にある牧場もシリーズに加わることになったのだろうか。
あるいは、その逆なのかどうか知らないが、連続性はあるのだろう。
大きな板の片隅に、線路を敷いて乗降場を置いて、少し林で隔てた先に牧場を広げるというのもよいかもしれない。
それでも牧草地の一部だけになるのだろうが、それなりの牧場は再現できるものと思われる。
草地のシートと白い柵で、シーナリィのできあがりはいただけないとは、機芸出版社社長の故・山崎喜陽氏の言である。
線路のまわりをそれでお手軽に表現するくらいなら、線路は片隅に置いて立派に牧場を作った方がよかろう。
うちはそのつもりもないので、牧場以外を作るために購入した。
左がAの母屋で、いかにも牧場然とした建物だった。
そのままでは使えそうもないので、いくつかに切り分けて方向を変えて張り合わせ、普通の家のようにしてみた。
長手の屋根は半分くらいに長さにして、中央だけを利用してある。
隣のガレージ部分の屋根は、エバーグリーンの筋目板を使った。
これで壁面の9割以上を再利用し、原形を留めない建物を作り上げた。
ガレージが広いので、ずいぶんな趣味人が住んでいそうだが、これなら住宅街にあっても不思議ではなかろう。
角の部分にプラ角棒を使った以外は、製品だけで完結させてある。
あまった屋根の両脇部分は、接着して温存してあるが、そのうち駅舎でも作るときに使おうと思っている。
ところで、この二重勾配の屋根はギャンブレル屋根というそうだ。
マンサード屋根だと思っていたのだが、こちらは四方流れの二重屋根のことで、切妻はギャンブレルと呼ぶらしい。
右が牛舎で、こちらは塗装のみの無改造で作ってある。
なにも広大な牧場を再現しなくても、小規模な畜舎にでも使えるので、ちょっとした郊外の風景に置いても違和感はなかろう。
牛でも馬でも豚でも鶏でも、建物はあまり変わらないので、気が向いたものに使えばよさそうだ。
中は全く作られていないので、大きな窓から見える部分をそれなりに作り込めば、何にでも使えるはずである。
付属品として飼料タンクがふたつ付いているが、出来はなかなかよい。
実際は梯子があるのが普通のようだが、このあたりはあとから付けることもできる。
ほかにC(サイロ、羊舎、風車)、D(門、柵、干し草)があるが、使い道がないので買っていない。