建物コレクション スーパーマーケットA
考えてみたら、Nゲージのストラクチャーで今まで存在していなかったのも不思議である。
どこの町にもありそうなものだが、それなりの面積が必要だということからか、模型化されたことはなかった。
もっとも「これがスーパーだ」というような単体の建物も難しそうだということか、そのあたりで敬遠されていたのかもしれない。
これもスーパーかと訊かれると、個人的には郊外の家電量販店とか紳士服店とか、ホームセンターあたりを思い浮かべてしまう。
郊外の駐車場を持つスーパーとすると、小型の部類に入るのだろう。
大きさから言えば、むしろ商店街の外れにあるくらいが似合いそうだ。
造りもどちらかといえば、比較的新しいもののような気もする。
AとBが出ており、Bは正面2階の壁面に山形の飾りが付いていて、2階角の大窓がないほかは、色違いくらいだったと思われる。
部品構成は、コの字形の背面と側面に正面を接着するようになっている。
このあたりは接着されていたものの、ずいぶん歪んでいたので一部を一旦剥がして接着し直した。
あとは屋根と小物類だが、高置水槽と屋上看板は以前に出たものの流用である。
ほかに2階角の大窓の下になる1階角に、張り出す部品が付属していた。
1階正面は端から端まで1段奥まっているのだが、この部分だけを張り出させて変化を持たせることもできるというものだ。
ところがこの部品もだいぶ大雑把なので、両側面だけを切り出して柱の間にはめ込んだ。
本来の部品は柱の内側までしかなく、そのまま付けるとどうしても不自然になる。
正面の部分は窓のない壁だったので、見えなくなる本体側の窓を切り出してはめ込んだ。
このくらいのことをすれば、建物の構造としてより現実的になることだろう。
大きな改造はこのくらいだが、背面の出来がよかったので切り出してプラ板で塞いである。
どうせ正面を向かせて置くことになり、背面が見えなくなるのももったいないということで、ほかの建物を作るときに使うことにした。
そのため写真はこの面だけにしたが、反対側の側面は2階に奥に見える小窓がいくつかあるだけだ。
あとは全面塗装で仕上げたが、塗装で古さを出せたかというと、そうでもなさそうな結果になった。
うちの設定年代でこのような建物というと、だいぶ新しいものになりそうな気がする。
そのものずばりにスーパーでもよさそうだが、新しくできた家具店なども考えている。
いづれも看板次第ということだろう。