建物コレクション 温泉宿D 日帰り温泉
温泉宿シリーズに、時間をおいて新しいシリーズが展開された。
温泉街のジオラマベースが、もうひとつ増えた分に載せるための新シリーズであろう。
この温泉街用のジオラマベースだが、とにかく狭いところに詰め込み過ぎで、ずいぶん不自然な印象を受ける。
新しいジオラマベースの方は、昔ながらの湯治場と日帰り温泉施設が斜向かいに置かれるようにされている。
左がその温泉宿D〜湯治場で、宿泊所ということだがむしろ風呂場そのものにした方が似合っているかもしれない。
本来は二重屋根で通風口があったのだから、あまり宿屋という雰囲気ではなかった。
ジオラマベースに置くと、建物の背後に露天風呂が位置するようになっているようだ。
もっとも、線路脇に湯治場があるのもどうかと思ったので、別の施設に流用することにした。
改造箇所は、二重屋根を普通の屋根にして、通風口の部分は切り取って温存した。
屋根は軒先の方の部品を少し切り詰めて貼り合わせて、妻面は軒先側に合わせて切り揃えてある。
棒状の雪止めが4本になってしまったが、一体モールドなので削るのもめんどうだからそのままにしてある。
何に使うかというと、田舎の集会所とか地区会館というところだろうか。
前にちょっと広めの庭を付けて、ラジオ体操でもできるようにするとか。
玄関を入って、畳敷きの集会室に上がるような構造で、奥は物置や台所になっている。
隣のビル2棟は、日帰り温泉〜スーパー銭湯のなれの果てだ。
うちの設定年代には存在しないものなので、部品取りにするつもりで買った。
元々、温泉施設には少し小さいのと、むしろ観光バスが乗り付ける土産物屋という風情だったので、何にしても半端な印象は否めなかった。
中央のは、玄関とその真上を利用して、3階部分は2階に当たる部分の横にあった窓を上に移設した。
1階の差掛は、本来の部品をそのまま使い、周囲をプラ板で囲って完成させた。
特徴としては、正面部分が一段奥に入っていることで、1960〜70年代に見られた構造である。
右は玄関の隣の部分の上に、妻面の窓を重ねて作り、あとは同様にプラ板で囲ってある。
1970年代初期のモダンデザインという感じでいかがだろうか。
こちらは建物の前に駐車場を作ってその脇からまっすぐ玄関を入るようにしようと思っている。
両方の屋根に載っている高置水槽は、本来は温泉ポンプとして入っていた部品である。
あとは大雑把な作りの屋根があまったが、倉庫の屋根にでも流用しようかと考えている。
背面は中央からふたつに切って、後ろを向かせる建物が必要になったときに使うつもりでいる。
そういうものは現段階では奥行きが不明なので、部品として取っておくしかない。
けっこう勢いで改造できてしまったが、1960〜70年代のビルに改造しても似合う、最近の建物の模型というのはなんなのだ。