建物コレクション 交差点の建物
いわゆる角ビルだが、十字路を想定したとすれば1棟たりないし、T字路だとひとつあまる。
90度の交差点を前提にしている建物なので、どちらにしても半端な数を発売したことになる。
なぜ3個なのかわからないが、角に使えるビルや商店はいくらでもあるのだから、好きな数だけ出せばよいかもしれない。
何か裏事情があって数が決まったのかどうか知らないが、使い勝手のよいものが出たのは確かである。
左がAで、高度成長期くらいの建築だろうか。
1階が店舗で天井は少し高めとなっており、その上が事務所という感じである。
建物本体は一体成形で、屋上の床だけが別部品という構成で、あとは細かい部品をいくつか接着するだけだ。
元の色がよかったので、窓枠や1階の一部を塗り替えたくらいにしてある。
窓枠はアルミサッシだったので、鉄枠に塗り替えることによって、竣工時の雰囲気に近づけてみた。
上階の入口が別部品になっていたが、収まりが悪かったのでここだけ改造してある。
上階入口のテントは、関水金属のストラクチャーに入っていた部品を流用した。
中央がBで、こちらは設定年代では比較的新しいビルになるかもしれない。
とはいえ、あいかわらず野暮ったい造りなので、昭和40年代で充分通用する。
狙っているのかそうなってしまうのかわからないが、買う方はいつもながら重宝している。
これは本体が1階と2〜4階に分けられており、屋上も板を載せるのではなく周囲の囲いが一体化したものをかぶせる。
もっとも、この3つの部品は成形が今ひとつで、段差を出さずに貼り合わせるのが難しい。
当然のことながら前面の合わせを優先して、背面側に段差が出るのをやむなしとした。
曲面部の窓枠の成形がよくなかったので、削って形を整えたほかは無改造で作った。
箱の写真は試作品で窓枠の出来もすごくよいが、製品の方はいつものような感じであろう。
色はよくなかったので、屋上以外を全面塗装してある。
右がCで、こちらは戦前のビルでも通用しそうだ。
半地下があるなど、めずらしく凝った造りになっている。
そのため階段の先端あたりから建物までの地面は、それなりの工夫をしないとなるまい。
煉瓦色はそのまま残して、窓枠その他はかすれていたところを色入れして、後ろ2面は全面塗装である。
正面両脇のコンクリート部分は、外側にしかモールドが入っていなかったので、あとからカッターで溝を彫り塗装した。
階段部分は扉の外がすぐに段差になっていたので、底部に0.5mmのプラバンをかませて嵩上げしてある。
扉を開けたらすぐ段差というのは、あまり現実的ではないので、細かいところだが修整する必要はあろう。
もうだいぶ前から分厚いバスコレ走行用の地面が付いているが、ガードレールを残して廃棄した。