ニュー橋上駅舎
これもたいへん古いストラクチャーだが、品番は新しくなっている。
たしか、ホームに降りる階段あたりが改良されたのでニューが付いたのだが、色も変わっている。
初期のストラクチャーの品番で欠番になっているものがあり、以前はそのあたりの番号だったのだろう。
それが改良品として出てきた際に、橋上駅舎(近代型)よりも新しい品番になっていた。
これはニューが付く前の製品だが、いつ頃買ったのか、それとももらったのかは覚えていない。
ごく初期に買ったものもあったのだが、そちらはいじっているうちに屋根しか残らなくなった。
本来は複線の島式ホーム上に位置する駅舎で、片端にホームに降りる階段が付いている。
駅舎への出入りは2箇所からだが、1面は直接降りるようになっている。
もう1面は、線路を越える橋を通ってから直角に曲がって降りるようにされている。
こちらは橋の部品を調整することによって、越えられる線路の数を変えることもできたと思った。
部品構成は単純で、はめ込みとネジ留めで組み立てられており、成型色別の完成品になっている。
今はどうか知らないが、黒いエッチングの自転車が何台か付いていたと記憶している。
郊外の私鉄駅などが似合いそうだが、国鉄でも似たようなものを見かけることがある。
最初は線路を越えて降りるところを階段を使わずに、崖の上の道路に出るようにしようかと思っていた。
もう片方は崖下の道路に降りるように考えたが、そういうレイアウトを作れるかどうかわからない。
そこで、外に出られない駅舎にすることにして、国鉄−私鉄連絡改札に改造した。
以前、高田馬場駅の新宿寄りに、山手線と西武新宿線の連絡改札口があったのを思い出して、似たようなものにした。
開口部は国鉄の跨線橋と繋ぐという設定で、そのまま残してある。
ちなみにこちらが、線路を越えて降りる出入口になっている。
開口部の上に看板があるが、たぶん跨線橋の屋根で隠れるというか、裏側になって見えなくなる。
ホームに降りる階段は、反対側に逆を向けて付け直した。
これで跨線橋からまっすぐ降りられる動線ができた。
もちろん、途中に改札口と、国鉄から私鉄に乗り換えるための精算・出札窓口があるという設定だが。
もうひとつの開口部は、塞ぐついでに余ったスレート部品や扉、エバーグリーンのプラ板で張出部分を作ってみた。
その関係で、やむなく床面もプラ板で延長してある。
この部分は、私鉄から国鉄に乗り換えるための精算・出札窓口が入っている。
本来の支柱は階段と一体化されていたので、輸入キットの支柱とプラ角棒で作り直した。
ところでこの支柱だが、元々何に入っていたものなのか、どうしても思い出せないでいる。
屋根は別部品で、窓の上の空気孔みたいなところにはめ込むようになっていたが、隙間が目立つので接着してある。
この部分は裏からエバーグリーンの筋目板を貼って、より空気孔らしく仕上げた。
ホームに降りる階段だが、ホームからずれないように鉄製の金具をはめるところがある。
そこが欠き取られているので、プラ板で塞いでおいた。
場所は、階段が露出しているところの柱の下で、下部に灰色のプラ片が付いているところである。
このあたりのおもちゃっぽさまでは、なぜか改良品でも改良されていなかったようだ。
せっかくここを全く作り替えたのに、そのへんはこだわりなのかどうか。
あとは全面塗装で仕上げてある。
私鉄側は17m3輌で、頭端式の端に駅ビルもあるが、手狭なので本屋はこちらという設定である。
そうすれば、これだけの広さもむだにはなるまい。