ラウンドビル

なんとなく、お手軽ストラクチャーのようなビルが出てきたという感じで迎えたものだった。
元々トミックスのストラクチャーというのは、細かさよりも頑丈さに重きを置いているような気がしていた。
それもここまでゆくと、ついに極めたのか…という気持ちになる。
さすがはプラレールの会社だけあって、Nゲージもその血を受け継いでいるのだろうか。
プラレール・アドバンスの建物に、指定されるだけはあるというものであろう。
本当に単純な部品構成の着色プラ製完成品で、一応2棟入りということになって売られていた。
少し背が高い1階部分がふたつと、上階部分が3つ、それに屋上がふたつという半端な構成だった。
箱の中は、2階建てと3階建ての2棟に分かれていたが、いくらなんでもこの形では低すぎないか。
全部重ねて5階建てにもできるそうだが、1階部分をふたつ重ねるのもあまりよい形にはならない。
せめて4階建てにしたくて、上階の部品を全て重ねて屋上を載せてまともなビルを作ってみたのが、中央のものである。
屋上の出入口は、製品に附属していたものをそのまま使ってある。
その左右の小物は、グリーンマックスのビルに入っていたものがたくさんあるので、いつものようにそれを流用した。
側面は製品のままだが、ずいぶん大雑把な窓になっている。
どうせ隣のビルとの隙間で見えなくなるだろうと思い、そのままにしておいた。
背面は後述のスクエアビルと共通だったので、切り取ってプラ板で貼ってある。
あとは全面塗装してあるが、これがほぼ自然な形で見栄えもよいと思われる。
左のは余った1階部分に屋上の前面を接着して、その上はグリーンマックスのビル付属設備を使って改造した。
増設階段のような部品の2種類を切り貼りして、6階建てのビルに仕上げてみた。
屋上の看板はやはりグリーンマックスの部品で、その奥の施設もプラ板と同社の小物で作った。
屋上の出入口は2種類あり、こちらは四角い方を使い、隣の部分はプラ板で作った。
2階以上の側面と、背面は上から下までプラ板で作ってある。
なんとなくラブホテルみたいになったようだが、そのようなものでもよかろう。
右は余った側面の部品を適当に貼り合わせたビルで、レイアウトの目立たない空間を埋めるくらいの目的で作った。
そのためあまりまじめに作っていないが、倉庫兼事務所とかスタジオあたりというところだろうか。
屋上の部品は、製品本来のものだがスクエアビルからの流用で、出入口も同様にスクエアビルから流用してある。