津川洋行・招福駅シリーズ01

一応、鉄道模型のストラクチャーということで、鉄道関係の建物もいくつか発売された。
いつ頃から招福駅を名乗るようになったのか記憶にないが、たぶんこれらが出されたあたりだったと思われる。
左が木造駅舎だが、正式な販売名は忘れた。
駅舎はこれだけなので、看板に招福駅と書いてあったか、シールが附属していたかどうかは覚えていない。
平キットを組んで、塗装済完成品として販売していたものだった。
同社の塗装はほどよい艶消しが多いので好感が持てるが、組み立てがよくないことが多い。
そこで一旦分解すると、結局塗装し直すことになるので、やはりキットで売ってもらった方が助かる。
組み立て方がよくないというよりも、むしろ成型そのものの問題のようで、そうなるとなおさらである。
木造なのだが、なんとなく薄鉄板を張ったように見えなくもなく、屋根もどちらかというと北海道型のように見える。
あとは、なぜか同社の建物は窓上の庇の位置が高すぎたり、扉の窓も上の方にありすぎたりする。
とりあえず、そのあたりはそのままにして無改造で仕上げてある。
中央が貨物ホームだが、もしかすると右の農業倉庫とセットで売られていたのかもしれない。
これらはだいぶ前に買ったので、そのあたりの記憶は定かではない。
関水金属が、貨物ホームと農業倉庫をセットで出していたので、そちらの記憶に引きずられているのだろうか。
貨物ホームは文字通りホームだったのだが、縦の部分を切り取って、置き方に自由度を持たせた。
物置兼事務所のような部屋もあり、奥行きもあってほどよい形であろう。
これも完成品だったと思ったが、塗装はされておらず成型色で分けられていた。
改造はしていないが、全面塗装してある。
農業倉庫は比較的小型のもので、形も単純な部粗品点数の少ないものだ。
これもたしか成型色別の完成品だったので、あとから全面塗装してある。
全体的にモールドが浅いので、扉まわりなどはあとから改造してもよいかもしれない。
これも閂の位置が高すぎるようで、なぜか同社の製品は位置が高すぎるものが多いように思われる。
貨物ホームも農業倉庫も、市販のNゲージストラクチャーとしては、初の製品化だったはずである。