津川洋行・招福駅シリーズ02

招福駅シリーズは、駅関係だけではなく駅前の施設も展開している。
駅舎と貨物施設のほかに、駅前にありそうなバス営業所と日通事務所を追加してきた。
左がバス営業所で、営業所といっても駅から遠く離れたところにある大規模なものではない。
駅前でバスが待機していたり、案内所兼切符売場という簡単な木造の施設である。
車庫とはいえ、普段は入らず、夜を越す始発をじゃまにならないように入れておくくらいだろうか。
あとは乗客の雨宿り用に使われるかもしれない。
バスが入るのだから、それなりの大きさはあるわけで、なんとか2台は並べることができる。
部品点数も少ない単純な平キットを成形色に頼って組み立てた完成品だが、もちろんキットの方がよかった。
キットもあったような噂を聞いたこともあるが、やはり見たことはない。
看板にはシールが貼ってあったが、あまりよいものではなかったのではがしてしまった。
これもまた窓の位置が高く、入口脇の窓口など大男が背伸びしても届かないほどだった。
しかたがないので板部分1枚分と上下を入れ替えたが、それでも高いような気もする。
あとは下に踏み台でも置くしかなさそうだが、窓の上の部分には看板でも付けるつもりでいる。
ほかに改造はしておらず、全面塗装で仕上げた。
中央が日通営業所で、右の車庫のようなものも付属していた。
これは日通の名前とマークをそのまま使っているが、今なら製品化許諾云々ということになるのだろう。
まだおおらかな時代に作られたということがわかる。
部品点数の少ない平キットの完成品で、やはり成形色によって色分けされていた。
ただしこちらは、キットが出たという話は聞いたことがない。
雑誌の紹介記事で、物足りない作りとか書かれていたような記憶があるが、前から見る限りそれほどでもない。
どうせ塗装しないと見栄えもよくないので、そう思った部分は手を加えればよいし、それが簡単な製品でもある。
めずらしく窓の位置にも問題はないので、全面塗装だけで仕上げることにした。
車庫のようなものも同様に、塗装だけにとどめ無改造で仕上げたが、高すぎる土台を一枚板に削った。
雑誌もそういうところは指摘しないし、段差などおかまいなしに建物を平気で置くレイアウトを作っていたりする。
建物に過剰なディテールを要求する前に、整合性のある風景を作ってみてはいかがだろうか。