河合商会・田舎の駅
プラモデルメーカーの河合商会から発売された箱庭シリーズのひとつである。
だいたい22cm×16cmくらいの緑色をした四角いトレーに、建物や風景を作るシリーズで、Nゲージに使える大きさのものもいくつかあった。
ほかにも風物詩シリーズというのがあったが、こちらはかなり大きな縮尺だった。
同社はのちに鉄道模型も展開して、貨車などをかなりの種類発売した。
中でも2120形蒸気機関車(B6形)は、たいへんよい出来だった。
残念ながら同社は2012年末に倒産し、鉄道模型の一部はポポンデッタが引き継いだようだ。
これはトレーに斜めの線路を敷いて、ホームの一部と駅舎、それに踏切などが入っていた情景キットだった。
あとは空いた土地に不織布を敷いて、種を蒔いて本物の草を生えさせるようになっていた。
駅舎とブロック造りのような便所は組み立てて、あとは部品として温存してある。
踏切警報機はいくらかスケールオーバーだったので、使うかどうかはわからない。
駅舎も同様というか、大雑把な作りなので、大きめに見えなくもない。
トミックスの木造駅舎とよく似た作りだが、ホーム側に差掛があったり、煙突が立っていたりと、キットならではの構成である。
正面入口の横に鋳鉄製の円筒形ポスト(郵便差出箱1号)があったが、形が悪かったのか付けていない。
その隣の花壇は、グリーンマックスのホームに入っていたものを流用した。
要はプラモデルなので、普通に接着剤を使って組んで塗装したが、とりたてて改造などはしていない。
大雑把といえば、下見板の幅がかなり広く、グリーンマックスの日本の情景シリーズ以上だと思われる。
レイアウトに組み込むときは、むしろ後ろを向かせて置きたいものだが、木造駅舎は数も多いので、郵便局などに転用されるかもしれない。