ナガノ・昭和情景シリーズ01

これもプラモデルメーカーの進出で発売されたものだが、他社に比べてだいぶ新しい。
どういうメーカーかよくわからなかったが、突然Nゲージ鉄道模型に参入してきた。
まづはストラクチャーということか、看板建築の商店を3棟売り出した。
建物本体は共通のもので、正面のみ3種類に分けて作られている。
本体は屋根を除いて一体成形で、それに屋根と正面を接着して窓ガラスを付ける構造である。
部品点数も少なく、作るのは簡単であろう。
着色プラと一部塗装済みだったが、なぜか屋根瓦はメタリック系の緑とかだった記憶がある。
いかにも、昔の自由形プラモデルのデラックス塗装といった風情で、懐かしくも感じられた。
窓ガラスは透明プラスチックの板にタンポ印刷で、細かいがやはり平面さは否めない。
価格に対しての限界があるのだろうが、印刷もいくらか歪んでいたりずれていたりもする。
看板建築なので、どうせ正面しか見えないということになるため、本体はプラ板で作り屋根だけ利用した。
あとは全面塗装で仕上げてあり、正面の看板は左がグリーンマックス、中央がPICOのものを流用してある。
右のテントは付属部品だったか、あるいはあまっていたグリーンマックスの流用だったかもしれない。
流用にしては幅が合っているが、実のところグリーンマックスの看板建築と、ほぼ同じ大きさで作られている。
正面の形状にしても、右と左のものなど同社の製品を大雑把に作ったようなものであろうか。
まねたというか参考にしたというか、訴えられる筋合いのものではないにせよ、もう少し独自色を出せなかったのだろうか。
それでもよくやってくれたと思ったが、あっけなく撤退してしまい、早い時期に入手不能になったようである。
撤退直前に、ホーム(とたしか駅舎)の製品化が雑誌に掲載されたが、もちろん計画倒れに終わってしまった。