住宅06

同じ小さな住宅でも、日本のメーカーが作るとサイコロハウスになってしまうが、欧州メーカーだとこうなるという実例かもしれない。
日本のがウサギ小屋という感じなのに対して、これはちょっとしたセカンドハウスといったところだろうか。
どう考えても狭そうだが、どんよりとした閉塞感はない。
考えてみると、日本製の戸建て住宅を全部合わせても、FALLER1社にすら及ばないはずである。
また輸入キットの場合、意外とひとつのキットで複数を展開させることはなく、個別の金型を起こしている。
それだけ“住”に関しては、日欧で意識が違うということだろうか。
これは3棟セットになっていたものを買ったが、単品販売もあったと記憶している。
ほかに石造りの小さな教会が入っている4棟セットもあったが、教会が使いたくない形状のものだったので3棟セットを買った。
どれも改造はしていないが、元の色があまりよくなかったので、3棟とも全面塗装してある。
煉瓦建ては煉瓦色ではなく灰色の成形色だったし、さすがに白以外の成形色はよくないので、塗装は必要になってくる。
同じ有名自動車メーカーを有する国でも、日本より欧州の方が成熟した車社会なせいか、小さな家でもカーポートは備わっている。
こういうキットを見ていると、鉄道模型もまた欧州から端を発したものだと認識させられる。
車輌のグレードばかり突出して、レイアウトを作って走らせるという鉄道模型らしさに関しては、未だに欧州の方が上ではないだろうか。
高性能な自動車は造れても、社会基盤が整わない日本の姿が、鉄道模型の世界にも浸透しているような気がする。