建材屋
輸入キットには、多種多様な貨物ホームが存在する。
その中で日本の鉄道の使用に耐えられるものは、決して多くはない。
立派な煉瓦アーチの開口部を持ったものなど、むしろ港湾風景に似合うのではないかと思われる。
輸入キットの場合、よく西洋館のような本屋と貨物上屋が一体になっているものがあるが、多くの場合別に組み立てている。
これも貨物ホームの上に載っている建物だったが、ホームは部品として温存して、建物だけを組み立てた。
箱の写真は煉瓦造りの色をしていたが、煉瓦もどうかと思ったので灰色塗装にしておいた。
とはいえ積み方がコンクリートブロックとは違うので、何かと訊かれても困る。
吊り構造の扉というのも日本ではあまり見かけないが、古くはよくあったようだ。
作ってみた感じでは、建材関係の事務所兼倉庫のようで、外には砂とか砂利の集積場が似合いそうだ。
あとは、無蓋トラックとバケットローダーあたりを配置すれば、街道脇の材料屋になることだろう。
全面塗装だけでとくに改造はしていないが、妻面の差掛がホームの下の地面に付けるようになっていたので、それを持ち上げてある。