マンション02

欧州的というか日本的というか、こういうものには国境が希薄なのかもしれない。
窓周りの黄緑色の部分など、欧州モダンを感じさせられるが、1970年代初期の日本にも同様の試みが見られた。
1960年代くらいになると、インダストリアルデザインに、いわゆるグローバル化が進んできたようでもある。
ただしこの建物の場合、日本型と決定的に違うのは屋根で、元々は山形の屋根になっていた。
そのあたりはどうしても改造が必要で、プラ板とプラ角棒を使って陸屋根に作り直した。
高置水槽はエバーグリーンのプラ板を中心にして作り、排気筒はグリーンマックスの工場の部品とプラ角棒で作った。
これで、よくある日本のマンションに転用できたと思われる。
1階が店舗の下駄履きマンションだが、この作りだとスーパーとか生協あたりがよさそうだ。
看板と差掛は、1〜2階を仕切る水平の部品と一体構造になっていたので、全てそのまま使ってある。
1階部分はほぼ全面塗装したが、上階壁面は窓サッシくらいしか塗装していない。
白壁にいくらか黄ばみが出てきたので、少し削るとかしてみようかとも思う。
なぜか日本のメーカーは、こういったマンションを発売しようとしない。