工場
かつては日本にもあったかもしれない、煉瓦建ての工場である。
今でも残っていたら相当の文化財かもしれないが、震災や空襲だけでなく、老朽化で次々と姿を消していった。
さすがに現役の工場としてはどうかとも思うが、博物館や資料館などに転用されて生き残っているという設定ならあるかもしれない。
かなり厚みのある部品を組み合わせて作るのだが、窓枠をはじめ細かい部分が別体なので、仕上がりはほどよい。
玄関に柱を増設したほかは、とりたてて改造した記憶もないが、もしかすると昇降機塔を少し下げただろうか。
裏側は貨車に積み込めるようになっていたかもしれない。
だいぶ前に作ったので、細かい記憶が曖昧になっている。
あとは屋根上にグリーンマックス製のクーリングタワーを載せてあるくらいで、小屋は製品に入っていたものだ。
ほかに、山形の屋根を持つ煉瓦建ての別棟と大きな煙突がセットになっているものもあるが、当面必要もなかったので単体で購入した。
別棟も煙突とセットで単品販売されていて、こちらはなんとなく火葬場と呼んでいた。
工場として使うつもりはないが、鉄道資料館とか文書館などというのもよいかもしれない。
日本の鉄道文書は2度にわたり失われており、ひとつは敗戦時に何日もかけて焼却したことによる。
もうひとつが国鉄からJRに移行したときで、国鉄時代の貴重な資料はこのとき大量に廃棄されている。
日本の企業が、いかに歴史を軽視しているかの象徴的な事例であろう。