駅舎05(税関)

これは前述の駅舎04のホーム側を利用して作ったものだ。
壁に沿わせたレイアウトを作るとなると、よほど小さな駅でないと駅舎のホーム側は見えなくなる。
とはいえ市販のキットがそこを省略して出せるわけでもないので、組み込んだが最後、壊すまで見られなくなる。
最近は無線送信の超小型カメラを仕込んだ車輌もあり、運転士の気分で映像を見ながら走らせるということもある。
個人的にはそれをおもしろいとは思えないので、見えない部分はのっぺらぼうか骸骨でよしとしている。
絶対に見えない側に労力を費やすくらいなら、その時間をほかに回した方が合理的だろう。
同じ理由で、見えなくなる部品なら見える側に使って、建物を安価に増やした方がよいと思う。
そのようなわけで、これだけのものが見えなくなるのももったいないので、表側に使うことにした。
1階部分と差掛は無改造で、斜めの屋根はエバーグリーンのメタルルーフィングを使っている。
薄い板に棒引きの部品を接着剤の流し込みで固定するせいか、どうしても歪みが生じる。
今度作るときは、1.2mmくらいのプラ板で裏打ちをしておいた方がよさそうだ。
3階建て部分の2〜3階は、関水金属の高架駅の両側に位置する建物の2階部分から切り取ったものだ。
あとはひたすらプラ板で作り、屋上の小物はグリーンマックスのビルキットに入っていたものを流用してある。
どういうわけか、この部品はまだ大量に手元にある。
もちろんこれだけの長さのものを直角に置くことはできないので、裏側はプラ板を貼ってあるだけだ。
駅舎にするつもりはなかったが、とりたてて何にするかも考えずに作ったもので、できた感じで決めることにしていた。
なんとなく税関と呼んでいるが、本庁舎は別にあって、これは水際にある分庁舎ということでどうだろうか。