煉瓦機関庫

輸入キットの機関庫というと、どういうわけか煉瓦仕様のものが多い。
それだけ鉄道の歴史が古いのだから当然かもしれない。
日本で鉄道が普及してきた時代は、煉瓦から鉄筋コンクリートに移行する頃で、そのため煉瓦建ての鉄道施設は多くない。
大正時代に入って完成した東京駅などは最後の煉瓦建築物だが、建造が遅れたためにそのまま煉瓦で建てられたという経緯がある。
そうなるとあまり煉瓦建ての機関庫も使いづらいので、小規模の火力発電所にしてみた。
昔は路面電車などは自前の電力で運行されており、沿線に石炭炊きの小さな火力発電所があった。
電気鉄道と発電事業は一時期結びついていたが、路面電車などは自給自足に頼っていた時代があった。
機関庫本体はほぼそのまま組んで、張出部分を開口部に移設することにより機関庫らしくなくなったと思われる。
反対側は見えなくなるのでプラバンで塞いだだけだが、中央部に大きな出入口がある設定で屋根を作ってある。