BACHMANN・カーディーラー

BACHMANN(バックマン)といえば、我々がNゲージを始めた頃はよく知られた香港のメーカーだった。
なぜ知られていたかというと、トミーのナインスケール(今で言うトミックス)の製造元だったからだ。
日本型の通称香港貨車とBタンクのセットは有名で、私もそのセットからNゲージを始めた。
セットに付属のトミーの線路もバックマン系で、当時関水金属は米アトラスと提携していたようだ。
BACHMANNは自動車も出していたが、とても鉄道模型には使えない代物だった。
値段ばかり高く、出来は夜店のおもちゃ以下というバッタモン水準でしかなかった。
よくもそれでNゲージでございますと言えたものである。
だいぶ経ってから、渋谷の東急ハンズの模型売場でBACHMANNのストラクチャーを扱うようになったので、
試しに買ってみることにした。
あいかわらず出来の悪い完成品だが、津川洋行のストラクチャーと大差ないので一応受け入れられた。
やたら薄いプラ成型で歪みも多く大雑把だから、一旦分解するのも難儀で、キットとして販売してくれた方がどれだけよかったことか。
なんとか組み立ての悪さを補正して一部塗装することによって見られる水準にはなったようである。
派手な看板が立っていて横にピットがあるあたり、自動車系の店だと思われるが、どちらかというとマニアックな扱い店ではないかと思われる。
あとで細かい手直しをして小物類を周囲に置けば、それらしく見えることだろう。